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気ままに、自由帳気分でかきかきします。全くの自分用です。
Posted by - 2024.05.07,Tue
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Posted by saku - 2013.05.29,Wed
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
売り上げランキング: 1,880

映画の感化されて、2回目の読破です。
なんだか一文一文に、心が浄化される思いでした。読んでいて明瞭に一回目の読書感が思い出されたんだけど、当時はそれはもう平々凡々と読んでたなぁとしみじみ反省してしまいました。それは、まぁこれが私にとって初めての村上作品だったし、仕方ないだろうなぁとは思うけど、今は村上さんのもろもろをいろいろ知っているので、当初に比べ発見される部分が多々ありました。嬉しいことです。

一番印象に残ったのは、ハツミさんに優しく怒られるところでした。「あなたはそういうことをするべきじゃない」って感じでね、ほんと、ものすごく怖いと、冷え冷えしたんだけど、でもハツミさん素敵・・・。ハツミさんみたいな女性になるにはどうしたらいいですか?って感じです。
一回目は全然脇役話だと思ってたこの二人ですが、とんでもなかったですね。永沢さんとワタナベくんの関係は、初期3部作の僕と鼠の関係ですし。ハツミさんが亡くなって、永沢さんが弱音を吐く手紙を読んで、ワタナベくんは彼との関係を(やっと?)絶つことになったシーンは、すごく胸に残りました。
ハツミさんは亡くしていい人じゃなかったのです本当に・・・。

どうしてキズキは死んでしまったか? どうして直子は死の道を選んでしまったのか?(直子の場合はキズキが死んでから、もう死の影を踏んでいたけれど)
ワタナベくんが強く苦悩して、深く傷ついてくれてるから、私は少し癒されるのです。
この感想だけは当初と変わらないなぁ。
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Posted by saku - 2013.05.29,Wed
赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)
庄司 薫
新潮社 (2012-02-27)
売り上げランキング: 32,481

昔々、この本面白かったよと言われて、どんな話かな?ほんとに面白いのかな?と思いつつ今の今まで記憶の隅で冷凍保存されていた本で、やっと今解凍されました。

学生運動の時代、まさにその真っ最中にいる、とってもしっかりした良い学生をやってる人のお話でしたね。
なんだか、頭のできる秀才さん(しかもモテる?)で、嫌でもつい良い顔をしてしまう世渡り上手で、よく出来た人だわと関心しちゃうんだけど、そんな彼なりの苦痛みたいなのがあって、そういうのがわかってふむふむって感じでした。(こんな頭悪い文章しか書けない自分からしたら、ほんとこういう頭いい人って雲の上の存在)
学生運動ってよくわかんない部分があったから、これで実際の学生間のあれこれとか雰囲気が少しわかってよかったです。途中、これは日本版「ライ麦畑でつかまえて」じゃんと思いながら、でもまぁ、良かったなって雰囲気で終わりました。

なんかこんだけの感想しか搾り取れないなんて・・・。多分私の経験や頭ではしっかり理解できてないんだなぁという感じはします。
薫くんはなんか好きだから、この4部作いつか読んじゃうかもな。

どうでもいいことだけど、この本を面白いと言って村上春樹は面白くないって言うのはどういうことでしょう?
Posted by saku - 2013.05.23,Thu
落下する夕方 (角川文庫)
江國 香織
角川書店
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人を好きになることってこんな感じなのかなぁ・・・そんな印象です。

宙ぶらりんになってしまった愛は執着なんでしょうか?
そんな愛を大事に持ってたってどこにも行けないんだから、とっとと捨ててしまえたらいいのだけど、でもそんな簡単に拭えてしまえるものじゃないですよね。
誰かを好きになる気持ちに理由なんてないと思うから、そんな理由のない気持ちを自分でどうこうしようと思っても出来るものではないですよね。
その相手への愛を執着だと自分で思った時点で、その愛は執着になるんだと思います。
失恋は時間が癒すしかないってことかな・・・。

愛してたはずなのにどうしてその愛は消えてしまうのか?
未だによくわからない。
誰か教えてください。
恋と一緒で理由なんてないのかな。

恋愛するってことはこんな感じなのかなぁ~。
そんな世間一般の?破綻してしまった二人の間にとても変わった人が参入してきます。
その人物は、物語に出てくる誰もが惹かれていて、(いや、主人公の友達は違うか)
読者であった私も彼女に惹かれました。
彼女は人の殻の中に違和感なく入ることが出来て、そして理由もなくただそこに居てくれる、安心感、居心地の良さを与えてくれます。理由なんてなくても一緒に居てくれる存在、空気。前述した世間一般の愛じゃない形の。そういうのを求めてる人って多いんじゃないかしら。私がそうなのかな。それって人が人を求めてるものの根本かなと思いました。
愛は、それが無くなってしまった時、体に穴が空いたような空洞ができて飢えることになるけれど、彼女のその空気は彼女が居なくなっても、空気として留まっている感じがする。

うまく言えない・・・。混乱してきました。
やっぱりまだまだ未熟者です。
またいつか読み直してみよう。
とりあえず感想です。


Posted by saku - 2013.05.11,Sat
ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2011-06-22)
売り上げランキング: 13,742

映画レンタルして見ました。
ずーっと気になっていた映画化でしたが、村上春樹さんの本は映画にするものじゃないし、できるものじゃない。文章だから成立している世界。そう思っていたので、また変に世間が騒いで、勘違いな期待をしてしまった人が映画を見て、村上さんを誤解してしまうのが嫌でしょうがなかったです。
なのでつん!としていたんですが、やっぱりどう表現しているのか気になって今更ながら見てしまいました。けれど、以外にも、心は途方もなく打たれていました。

細かいところ、演技だとかセックスシーン多すぎだろ・・・とかありますけど(原作通りだけど)
音楽と、映像があるってことは、それだけ胸を打つポイントがあるんだなぁっと改めて思いました。
レディオヘッドというバンドは個人的にも好きだったから、BGMは四六聴き入ってたし、綺麗な緑の風景とか、私がイマイチピンとこなかった学生運動の風景とか、巨大な海の波とか・・・
文章だけじゃなくて、音楽や映像(景色)にも表現というものがあって、ちゃんと原作にマッチしたものを創りだしてくれてると、しみじみ感じました。

この作品には私が一目惚れした、大好きな一節があります。私を村上さんの他の作品を読みたいと思わせた一節です。
まぁ最後の「僕は今、どこにいるんだ?」のところなんですけれども、そこの一節まるまるがほんとに美しくて暗記してやると思って何度も読んだりした大好きなシーンなわけです。
公衆電話の受話器って、緑色を想像しますよね?
映画は、それはとても鮮明な赤色をしていました。全体的にグレーで霞んでいる背景に、その赤がすごく映えていました。
すごく印象的でした。
あの時の渡辺くんが持っていた受話器は赤色の解釈が、とても素敵だと思います。
私の大好きで忘れられないシーンが、さらに思い入れ深いものになりました。
ありがとう!

追記
後々調べたら、公衆電話っていろんな色があるんですね。
時代設定を考えたら当然の色だったのかな。

Posted by saku - 2013.05.09,Thu

キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢 恵一
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 55,056

ヤングな時代に愛読してましたキノの旅です。
私のティーンズは過ぎましたが、変わらずまだまだ新刊出てるみたいですね。
見たことない表紙を手に取り読んでみましたが、あぁやっぱりというか、またはまってしまいました。
そしてアニメも懐かしくなって見始めておりました。

「一人きりで眠れない夜に落ちても 闇の中に瞳とじて 星の輝きに耳を澄ましている」
                                   キノの旅 OP「all the way」

OPもEDも良すぎです・・・。
キノの傍観者の目線というか、ただ通り過ぎていく旅人という世界観がめちゃくちゃ好きです。

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